12Feb
「シワやたるみが出てきたみたい…どうして!?」
三十代に近づくとシワやシミ、たるみなど、これまでになかった肌の症状が気になりだします。
いわゆるこれが「お肌の曲がり角」。
健康的な肌がどうして年齢とともにシワやたるみが増えるのか、あなたはご存知ですか?
そのナゾを解明するには、まずは私たちのカラダの作りを知りましょう!
肌の変化は、2種類のコラーゲンのバランス変化から始まる!?
真皮には、I型やIII型などいくつかのコラーゲンが存在しますが、子供の肌のような、みずみずしく柔軟で弾力のある肌は、III型コラーゲンの機能によるものが大きいのです。しかし、III型コラーゲンの割合は、年齢とともに減少してしまいます。
●I型コラーゲン/III型コラーゲンの変化が起こり、成人はIII型コラーゲンの割合が極端に減少する
60兆個の細胞の健康が美しさの原点!
皮膚や内臓、脳、筋肉、血管など…私たちのカラダはいろいろな臓器が集まってできていますが、その元をたどれば、それぞれの役割を持った、たくさんの細胞が集まってカラダを形成しています。細胞のその数は、なんと60兆個にもなります。
カラダや肌の健康や美しさの原点は、60兆個の細胞が元気でいることだといえるのです。
年齢とともに細胞はどうなる?
私たちのカラダのはじまりは受精卵というひとつの細胞から。この細胞が分裂を繰り返しながら、どんどん増え続け、赤ちゃんとなり、生まれてからも増え続けていくのです。
生まれたばかりの赤ちゃんの細胞数は約3兆個。さらに細胞は分裂を繰り返し、大人になるまでには約60兆個に達します。増え続けた細胞も、図にあるように増殖のピークは25歳くらい。60兆個の細胞は、毎日およそ10億個ずつ減少していってしまいます。
細胞の減少を食い止めることが、アンチエイジングの最大の課題!
どうして細胞は減少する?
細胞をコントロールしているのは核の中のDNA(染色体)です。人間の身体は、紫外線などのストレスから発生する活性酸素により体内で酸化的損傷が起こり、毎日最大50万回程度DNAが損傷するといわれています。若いときは、自らの力で細胞を修復する力がありますが、加齢とともに、修復する力が低下。すると自分の力だけでは、損傷した細胞の修復が追いつかなくなり、健康な細胞が減少していきます。
細胞の減少により「コラーゲン量」も減少。
弾力のあるみずみずしい肌を作るために必要なのが、コラーゲンです。 加齢などにより、コラーゲンを生む細胞(線維芽細胞)の数や機能が低下。 コラーゲンが作られなくなり、シワやたるみが発生するのです。
ハリのない肌の原因の一つ「コラーゲンの質」の低下。[原因は糖化!?]
肌の老化はコラーゲンの質の低下とも関係しています。近年、質の低下の原因として注目されているのが「糖化」です。
糖化とは、コラーゲンなどのたんぱく質が糖と結びつく現象。最終糖化生成物(AGEs)を生成してしまいます。
伸び縮みが自在だったコラーゲン線維は最終糖化生成物によって、コラーゲン線維の間に架橋ができ、硬く弾力性のないコラーゲン線維となってしまいます。
酸化と糖化への対策をおこなって、コラーゲンの量と質を改善することが美肌作りのポイント!