22Jun
本来、私たちのカラダには健康で美しい状態を保とうとする力が備わっています。
実は、この自ら持つ健康で美しい状態を保とうとする力を高めることこそが、美肌作りの秘訣なのです。
加齢による肌変化は、“肌本来の力”を見直すチャンス。
皮膚は、「カラダの中を映す鏡」といわれており、さまざまなサインが現れます。
なかでも、シワやたるみ、くすみは、女性にとってとても気になる加齢による変化。若いころの肌の不調は、偏った食生活や生活習慣の乱れが主な原因ですが、加齢とともにカラダの奥から細胞が衰えることも原因となります。
加齢による肌変化は、表面だけではなく深いところからのケアも必要としている細胞からのメッセージなのです。
肌本来の力って??
たとえば皮膚にけがをしても小さな傷なら、自然に治ってしまうもの。肌ではいつも健康で美しい状態を保つために、細胞がさまざまな働きをしています。
<表皮では…>
表皮のいちばん内側にある基底層では、ケラチノサイト(角化細胞)と呼ばれる最終的に角層となる細胞が作り出されています。この細胞は、ターンオーバーをしながら、外界の刺激から肌を守るための丈夫な角層へと変化をしていきます。
<真皮では…>
真皮にある線維芽細胞は、ハリや弾力のある健康な肌を保つためのさまざまな成分を作り出しています。
◎線維芽細胞が作り出す主な成分
- コラーゲン … 肌にハリを持たせます。
- エラスチン … 肌の弾力性を維持します。
- ヒアルロン酸 … 肌にうるおいを持たせます。
コラーゲンの豆知識
線維芽細胞が作り出すのは、コラーゲンだけじゃない???
美しい肌にコラーゲンが大きく関係していることはもはや常識。
3本のポリペプチド鎖からできているコラーゲン分子は、何本かが集まって、線維状となり真皮内に弾力のある網目構造を作っています。そのコラーゲンを結びつけて支えているのがエラスチン。その網目構造の間にあり水分を保持しているのがムコ多糖類(ヒアルロン酸)です。コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸はどれも美肌を保つのに欠かせない成分です。質の良いコラーゲンを生み出す力、コラーゲンを支える力、保水する力。そのすべてに線維芽細胞の機能が大きく関わっているのです。
肌老化のメカニズムを知れば見えてくる、肌本来の力の大切さ。
- 細胞レベル … コラーゲンを作り出しているのは線加齢によって機能が低下すると生まれてくるコラーゲン量の減少だけでなく質も低下し、弱々しいものに。
- 真 皮 … コラーゲンの質・量の低下によって、コラーゲンの網目構造が乱れ、ハリ・弾力をなくしたるみが発生します。
- 表 皮 … 加齢とともにターンオーバーが乱れ、正常な角層が作られないだけでなくNMFや細胞間脂質が十分に作られずバリア機能が低下します。
- 角 層 … 角層のバリア機能が低下すると、乾燥による肌あれや、小ジワなど肌老化の原因になります。
まとめ
美肌作りの秘訣は肌本来の力を高めることがポイント!