3Apr
カラダに欠かせないコラーゲン。不足するとどうなるの?
カラダを構成しているのは、水が一番多く、次いでたんぱく質、脂質、無機質という順番。
たんぱく質の中で1/3を占めているのがコラーゲン。そのコラーゲンが不足するとどんな影響があるのかご存知ですか?
(1)皮膚 張りと弾力性が失われてたるみやシワが増加します。
(2)骨、軟骨 骨密度の減少や関節痛が起こりやすくなります。
(3)髪 細くなりコシや弾力が失われます。
(4)歯茎 歯茎がおとろえ、歯周病の原因になります。
(5)血管 柔軟性が失われ、高血圧の原因になります。
(6)爪 薄くなり欠けたり、割れやすくなります。
コラーゲンは、細胞外マトリックスの主役!
コラーゲンは主に、皮膚真皮に存在する「線維芽細胞」や骨に存在する「骨芽細胞」、軟骨に存在する「軟骨細胞」などで産生されています。これらの細胞から分泌されたのち、コラーゲンは細胞と細胞のすき間を埋めるように細胞外マトリックスを形成します。カラダには約60兆個の細胞があり、細胞はコラーゲンを主成分とした細胞外マトリックスに寄り集まって臓器や器官をカタチ作っています。
多彩な細胞の間を埋めるコラーゲンはカラダの基礎作りに欠かせない物質!
コラーゲンの豆知識 ~ゼラチンもコラーゲン~
コラーゲンは、たんぱく質の一種。多数のアミノ酸がつながったたんぱく質の鎖が3本集まって、らせん状になっています。コラーゲンに熱をかけると鎖が解けてゼラチンになります。カラダの中では、酵素によって、コラーゲンペプチド、さらにはアミノ酸にまで小さく分解されることで、やっと体内で吸収されることができます。
カラダづくりを担う、コラーゲンは30種類以上!
コラーゲンは体内に30種類以上あることがわかっています。
その形はさまざまでカラダの中での働きも異なります。
[髪]主にⅠ型 Ⅲ型
髪は、毛母細胞から生まれています。
[皮膚]主にⅠ型 Ⅲ型
真皮の約70%はコラーゲン
[血管]主にⅢ型 Ⅷ型
コラーゲンが血管壁に柔軟性を与えています。
[骨]主にⅠ型
強くしなやかな骨づくりにコラーゲンは必須です。
[目]主にⅡ型
角膜には、コラーゲンが多く含まれています。
[歯]主にⅠ 型Ⅲ型
歯茎の約60%はコラーゲンで、弾力とみずみずしさを保っています。
[内蔵]主にⅥ型 Ⅳ型
各臓器を形どりながら保護しています。
[関節]主にⅡ型 Ⅸ型
関節のクッションである軟骨の主要成分はコラーゲン
[腱(アキレス腱など)]主にⅠ型
骨と筋肉をつなぐ腱の約80%がコラーゲンです。
■主なコラーゲンの特長
Ⅰ型 骨・真皮
カラダの中で最も大量に存在するコラーゲン。骨と皮膚の真皮に大量に含まれ、骨の弾力性を保つとともに、皮膚の強さを生み出します。
Ⅱ型 軟骨・眼球
軟骨に主に含まれているコラーゲンで、眼球の硝子体液の成分でもあります。
Ⅲ型 骨・皮膚
通称ベビーコラーゲンと呼ばれ、赤ちゃんの肌ほど、Ⅲ型コラーゲンの占める割合が多く、柔軟さや弾力をもたらすのが特徴。細胞などの足場を作っています。