21May
日焼け止めも多種多様。
選び方や、こだわるべきポイントについてお話しします!
紫外線防止力を示すSPFとPA
まず、日焼け止めに記載されているSPFやPAという言葉についてご説明しますね。
SPFというのは「Sun Protection Factor」の略でUV-B(短波長紫外線)によるサンバーン(赤くなる日焼け)の防御効果を表す数字です。日本人の場合、約20分でサンバーン(赤くなる日焼け)を起こすといわれており、日焼け止めを使用することで、SPF値×約20分間、肌が赤くなるのを防ぐことができるといわれています。
これに対しPAとは「Protection Grade of UVA」の略でUV-A(長波長紫外線)の防止効果を表しています。UV-Aは波長が長く、真皮まで届き、肌を黒くするといわれています。また、シワやたるみなどの光老化を促す原因となります。+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示し、右記のように4段階に設定されています。
では、万全のUV対策をするために少しでも数値の高いものを選ぶべきなのでしょうか? 実は<図1>のようにSPFは20前後までは数値の高さと防御率が比例するものの、それ以上の数値ではあまり差がないことがわかっています。SPFもPAも防御率が高いものは紫外線吸収剤や散乱剤の配合量が多くなり、肌への負担や使用感に影響を及ぼすため、単純に数値の高いものを求めるのではなく「どこで、どれくらいの時間過ごすのか」を考え、その日の過ごし方によって使い分けることが大切です。
日焼け予防=紫外線対策と思っていませんか?
日焼け予防対策はUV-A、UV-Bに対してだけで大丈夫! と思っていませんか? 近年の研究では、太陽光に含まれる近赤外線も、肌の真皮深層部に入り込みジワジワと真皮構造に影響を及ぼすことが明らかになりつつあります。日焼け止めは紫外線だけでなく、近赤外線を防御できるものを選びましょう。
また、日焼け止めはこまめに塗り直しをすることが、とても重要です。顔に使うものの場合、メークの後に塗り直しをすることは難しいのですが、汗や皮脂の量が増えるこれからの季節、朝塗ったきり・・・では不安ですよね。そういった際は外出先でも化粧直し感覚で使え、日焼け止め効果のある粉おしろいなどがおすすめです。
日焼け対策が「見た目年齢」を20歳変える?!
先日、アメリカの皮膚科学会において「日光を避けた人はそうでない人より、最高で20歳も若く見えた」という報告があったそうです。また、別の研究では「1日にたくさんの日光を浴びてしまうことより、日々低レベルの日光にさらされ続けることの方が、肌はダメージを受ける」という報告もされています。
日焼け予防は気がついた時にたまにするだけ…という方は要注意!<図2>のように、UV-Aは季節変動が少なく、一年中地上に降り注いでいます。さらに、曇りの日も油断はできません。日常(普段)の日焼け対策を怠っていると見た目に大きく差が出てしまうかも?!